一般常識の対策は『日経キーワード』で

その中で、『日経キーワード』というキラー参考書についてちょっと書き足りなかったので、1記事を使って追記したいと思います。

1 時流の基本を抑える

この本の特徴の1つは、ここ1年のニュースの基本的なことが分かることです。しかもそれは、一般常識の試験に出題されまくります。例えば2014年の通訳案内士試験の一般常識科目については、大まかな知識として

アベノミクス 高齢化と少子化対策 TPP 日経平均 訪日外客数増加 

等が出題されました。上記のテーマは当時最新年度版の『日経キーワード』にバッチリ説明されていました。しかも新聞記事が元になっているだけあって簡潔で読みやすいです。加えて世界遺産についても記載されており、世界遺産に関する問題は日本地理で必ず出題されます。『日経キーワード』は地理の対策にもなるのです。

上に挙げたトピックは、ここ1〜5年の日本の変化です。これは、大学受験の現代社会や政治経済の参考書では対応し切れていません。受験参考書は政治と経済の基本を説明するのは上手いですが、最新ニュースや、世俗的過ぎて大学受験に向いていない内容については説明されていないのです。訪日外客数とかも書いてないですし。

2 ピンポイントで当てる

『日経キーワード』の凄さは、基本的な流れを教えてくれることよりも、通訳案内士試験に出る問題をピンポイントで当てることだと思います。2014年の試験で、これはピンポイント過ぎて難しいな……と思った問題を書いていきます。

異次元金融緩和 タイのビザ緩和 バニラ・エア ビッグデータ プロジェクションマッピング ネット選挙

毎日ニュースを見てる人にとっては何てことないですが、これを勉強して暗記するのは至難の業でしょう。そして、どれも知ってないと解けないという難易度の高い問題です。プロジェクションマッピングとか、東京の人にとっては簡単だけど、明らかに地方の人を冷遇してる問題でしょう。

※逆にある特定の地方に関する問題もたくさん出題されるので、そこに住んでる人はラッキーです

でも、実はこれらのピンポイントキーワードは全て、当該年度の『日経キーワード』に書いてあります。出題者もこのテキストを読んでキーワードを選んでいるかのようです。この的中率は凄いです。

毎日ニュースを見たり新聞を読んだりするのは一般常識試験の究極の対策法ですが、効率は悪いです。『日経キーワード』を繰返し読んだ方が良いでしょう。基本的な流れも抑えられますし。


以上書いてきた通り、日経キーワードは2つの視点から見て通訳案内士試験の対策に非常に有効な本です。間違いなくこいつで対策するのが良いです!

2014年度 通訳案内士二次試験(英語) 受験レポート その2

通訳案内士試験の受験レポート、その1の続きです。

質疑応答

2分間の(2分も話せませんでしたが)スピーチを終え、試験は最後のパート、質疑応答に移ります。

いずれの質問もネイティブスピーカー試験官との対話でした。

試験官”What kind of hotels are there around Arima Onsen?”

私  ”There are ryokans, Japanese traditional hotel.”

試験官”How much does the fee of the hotel take?”

私  ”Generary, it’s about 20,000 yen a day, but there are cheaper ryokans, called minsyuku, but maybe Arima onsen doesn’t have minsyuku.”

試験官”Have you ever been there?”

私  ”No, I haven’t. Mycowerkers stay there from yesterday to today. I’m absent from that travel because of this test.” (冗談っぽく言い、ここで私も試験官も笑いました)

試験官”Is the Onsen in mountain area?”

(有馬温泉が山の中にあるかって?ヤバいな……分からん。でも温泉だから山でしょ。)

私  ”Yes, it is.”

試験官”You said that we can get there by train, but it can go into the mountain?”

私  ”Yes, it can.”

試験官”Really? Can it clime a mountain?”

(やけに引っ張るなこの質問。電車って別に山の中走ってるだろ?この人の国では珍しいのかな?)

私  ”Yes.”

試験官”Do they use onsen for cooking?”

(え?温泉で料理?)

私  ”Cooking? あー、We have only one dish cooked in onsen. We call it onsen tamago, meaning boiled egg cooked in onsen.”

試験官”In my country New Zealand, we cook using heat from hot spring, so I asked it.”

ここで私1人にかかる制限時間、8分が経過したようで、日本人試験官の指示により、試験は終了しました。尚、上記の会話は、内容はだいたい覚えているのですが語彙など表現については私が再構成しているため、ネイティブスピーカー試験官の発話は特に、実際に試験官が話したものとは異なります。

忘れてしまったのですが、一つ答えられない質問があり、私は対策動画で見た通りに

“I’m sorry, I don’t know. I will research after this test.”

と答えたところ、試験官に

“No no no, you don’t have to do.”

そんなことしなくて良いよ、っていう感じで言われました。こういう紋切り型の対策は不要かもしれませんね。

試験は終わり、私は試験会場である部屋を出て、係の案内に従って、試験後に拘束される部屋に入りました。まだ通信機器を使うことができず、30分ほど待機させられました。

最後に、合格発表などのについて係の人から説明があり、解散となりました。一次試験から続いた私の長い戦いが、終わりました。

感想

二次試験は通訳、スピーチ、質疑応答に分かれますが、スピーチが圧倒的に難しいと感じました。特に今回は福袋、有馬温泉、東海道五十三次と、少し外したテーマが3つでしたから、これは対策を失敗していたら詰んでいたかもしれません。原稿の暗記は大事ですが、予想外のテーマに備えるべく、日本の歴史や観光についての幅広い学習が必要だと思いました。もしくは今回であれば有馬温泉から道後温泉に強引に話を持って行ってしまう構成力でも良いかもしれません。

通訳と質疑応答については、さほど難しくないと思います。別記事でしっかりと対策法を書きますが、テキストをしっかり学習しておけば通訳は対応できると思います。単に私の回の問題が簡単だっただけかもしれませんが。また、質疑応答は、ネイティブ面接官はこちらを困らせるような質問はしてきませんので、英会話が臆すること無くできる人なら簡単だと思います。

最後に、最も大事なことは、ドヤ顔で話すことだと思いました。有馬温泉が古事記で言及されていた、なんて確証はありませんでした。ただ、

「もうそういうことにしちゃおう」

って開き直ることが大事なんです。開き直ってドヤ顔でスピーチすれば、情報が多少間違ってても問題無いと思います。こちらの対策動画で説明されていますが、二次試験では知識の正確さはあまり重要なポイントではないらしいのです。

ドヤ顔のスピーチで合格を掴み取りましょう!!

2014年度 通訳案内士二次試験(英語) 受験レポート その1

通訳案内士の二次試験(口述試験)は、謎に包まれた試験です。公式サイトの受験の要領を読んでも、あまりイメージが湧きません。また、試験本番は問題の漏洩を防ぐために、謎の拘束時間があります。知らないで行くとペースを崩されるので、本番当日の流れは抑えておいた方が良いでしょう。以下に私の体験記を書きます。

試験前の拘束

この試験、受験者は試験前と試験後に部屋に拘束されます。問題の漏洩を防ぐためです。試験時間も含めてトータルの拘束時間は3時間弱あります。拘束中は携帯電話その他の電子機器を使うことができませんので、紙媒体の勉強道具を持って行った方が良いでしょう。

トイレに行くにも試験管を呼ばなければならず、試験前の緊張もありかなり疲れます。知らなければ精神的に参ってしまうでしょう。私は事前にCEL英語ソリューションズの前年度の受験レポートを読んでいたので覚悟を決めて来ていました。ちなみにCELの受験レポートは当日の様子が分かる豊富な資料ですので、試験対策をする前に必ず読んでおいた方が良いです。

本当に自分の口述試験の直前になると、試験を行う部屋のすぐ隣に案内されます。そこで前の受験者が試験しているのを待っていると、あることに気づきます……。これはちょっと私はブログに書けませんので、当日のお楽しみにしておいてください。

試験開始

自分の番が来て呼ばれると、いざ試験開始です。

試験管は、英語のネイティブスピーカー(ニュージーランド人でした)の50代ぐらいの女性と、同じく50代ぐらいの日本人女性でした。日本人の方は大学教授でしょうかね。

名前と、どこから来たか言うように日本語で指示されました。私は英語で自己紹介をしました。名前と出身地、そして私はその時気合が入っていたので、勢いで郷土の英雄を紹介しました。あくまで一言で、です。これは試験というよりガイドになるための面接だから、こういうガイドっぽいアピールが大事だと思ったのです。

通訳試験

自己紹介の後は、通訳試験です。2センテンスぐらいの日本語が日本人試験管に読み上げられ、メモを取り、その後に英語に訳して回答を言う試験です。

私が座った椅子の隣に、ボードとメモ用紙(A4)、筆記用具が置いてあり、メモはご自由にお取りくださいとのことでした。ボールペンや鉛筆などがありましたが、ボールペンはインクが出ないことを恐れて、鉛筆をチョイス。さあ、始まりです。問題文はこんな感じでした。

「日本人は、お茶や麺類、汁物を食べる時、音を立てて食べます。これは、美味しいということを主人に示すために行っており、正しいマナーです。」

確かこんな感じだったと思うのですが、正確にはもう忘れました。というか、その場でもメモを取れず、これ以外の情報は逃していたのかもしれません。私は助詞などを無視し、名詞や動詞だけを素早くメモしました。私の回答はこんな感じです。

“When Japanese are sipping tea, noodles and soup,  we make sounds intentionally. It is not a bad manner. It is a good manner among Japanese. By doing it, we show that we think it’s delicious and our gratitude to the host.”

これは正直、今思いついた英文と言った方が良いかもしれません…まぁだいたいこんな感じの回答をしたということで……。gratitude という単語が出てきたのは、日本語のメモを書き逃したのですが、感謝の気持ちとか言っていたような気がしたので付け加えました。私が回答している間、二人の面接官は頷いていました。優しそうな面接官に当たってラッキーでした。通訳問題は質疑応答などはありませんのでこれで終了です。

スピーチ

次はスピーチです。日本語で3つのテーマが与えられ、1つを選択し、英語で2分間のスピーチを行い、その後に英語で質疑応答を行うというものです。どんなに対策していてもテーマ次第では楽勝だったり詰んだりする可能性があるので、けっこう理不尽な試験です。私に与えられたテーマは

  • 有馬温泉の特徴と行き方
  • 福袋について
  • 東海道五十三次について

の3つでした。ハッキリ言ってかなり焦りました。相撲や歌舞伎など、典型的なテーマに絞って勉強していたため、この3つはどれもメインストリームから少し外したテーマであり、私はかなりの苦戦を強いられました。

「決まりましたか?」

日本人面接官から聞かれてしまいました。東海道五十三次は全く知らないのであり得ません。これを選ぶ人は上級者でしょう。福袋は?何とか説明できるかもしれない。ただ、luckey bug という訳語が出てこず、選ばない方が良いという結論を出しました。残る1つは有馬温泉ですが、私はこのテーマに関しては、しまった!という衝撃が強く、選択するのを一瞬躊躇してしまっていたのです。というのも、実は試験の前の日と試験当日、私の職場の旅行があり、同僚たちは有馬温泉に行っていたのです。私は試験があるから、と旅行を欠席しておりましたが、日程的には、有馬に宿泊してから京都入りすれば旅行にも試験にも参加することができました。

もちろん、前日は猛勉強のため、旅行参加はあり得ない選択肢でした。しかし、前日に有馬温泉に宿泊してれば、見たことをそのまま英訳すれば楽勝に2分間のスピーチが組み立てられましたので、結果論に過ぎないのに私は内心動揺していました。ただ、これは大きな流れの中では、私はラッキーな受験者でした。同僚が旅行の計画を立てていたため、有馬温泉が神戸にあることを知っていたのです。

先述の通り他の2つはかなりキツい選択肢であり、選べません。

「決まりました」

と宣言し私は有馬温泉についてのスピーチを組み立てました。テーマの選択の後に、スピーチの組み立てのために30秒が与えられました。再びメモ用紙を使い、単語でスピーチの骨子を書きなぐっていきます。

有馬温泉の特徴は?私は試験勉強のために読んだ本に、有馬温泉は日本最古の温泉の1つだと書いてあったことを思い出しました。というかほとんどそれしか思い出せませんでした。最古という話の繋がりで、古事記に有馬温泉について言及してあったような気がしました。神武天皇が浸かったんじゃなかったっけ?ーー後で調べたところこれは私の創作でしたがーー他にネタはありませんので、これでいくことにしました。

あとは有馬温泉に限った話ではありませんが、温泉には違いありませんので、温泉一般の特徴を話しちゃうことにしました。健康に良いという話です。一般的な話をしてしまうというのはこの試験のある種の裏技かもしれません。他には、ちょっとずれた具体的な話をしてしまうとか。今回で言えば無理矢理に道後温泉の話を持ち出すみたいなことです。

ともかく、2分間のスピーチの始まりです。後はもう、でまかせで英語を話すのみです。

“Let me talk about Arima Onsen. It’s located in Kobe city. Arima Onsen is one of the oldest onsen in Japan, or hot spring in Japan. The book which wrote ancient Japan, named The Kojiki mentioned the onsen. Our first Emperor took the same hot spring as us!

Arima Onsen is good for our health very much as usual onsen is. When we take it, it will cure our disease, like muscle pain and high blood pressure. I recommend you very much.”

ゆっくり間を取りながらしゃべっていたので、この辺りで1分経過を告げられました。実際にはもうちょっと色々言ったかもしれませんが覚えていません。残り1分です。ここから、どうやって有馬温泉に行くか、にシフトします。

“I’ll explain how to get to Arima Onsen from Aichi prefecture where I live. You get on Shinkansen express from Nagoya station to Kobe station. And you change trains to local train. And then you get to Arima onsen. Arima onsen is very good for your hearth. I recommend you!! Thank you.”

1分20秒〜30秒ぐらいだったでしょうが、ネタが尽きたので、同じことを繰り返して言い、終了しました。

言ったそばから、ガイドなんだから自分の住んでる愛知県から有馬温泉の行き方を説明しちゃダメじゃんと後悔し始めました。試験会場からの道順を言えば良かったですね。

あと、敢えて私が行ったスピーチをそのまま記述するよう心がけましたので、冠詞や加算、不可算などはめちゃくちゃです。こんなもんです。あと新幹線は神戸駅じゃなくて新神戸駅ですね。今思えば色々と恥ずかしいです。

さて、この後はこのスピーチに対して質疑応答です。長くなってきたのでこの辺りで区切ります。

その2へ続く

通訳案内士 二次試験 質疑応答の対策

この記事では二次試験の最後のパート、質疑応答について書きます。

英会話対策

質疑応答対策は、実質的には英会話ができるかどうかです。質疑応答の前の問題すなわち逐次通訳とスピーチは、英会話ではありません。日本語を英語に訳す問題と、テーマについて英作文して読み上げる問題です。英語を聞いてレスポンスする能力はまだ問われていません。

長かった通訳案内士試験の最後の最後に英会話能力は問われます。ですが、英会話としては難易度の高いものではありません。内容的には、2分間スピーチを行うことができればそのテーマについて知識は充分でしょうから、聞かれたことに英語で答えるだけです。ただ、英会話ができない人には厳しい試験だと思います。よく世間で言われる「TOEIC900点取ったのに英会話できない人」などはここでつまずくと思います。まあ実際にはそんな人はほとんど居ませんが。

英会話の練習はやはり、スピーチ対策の記事でも書きましたが、オンライン英会話が有効だと思います。英会話が苦手な人は普通に英語で応答できるようになるまでオンライン英会話をやりましょう。どうせやるならこの試験の対策としてやった方が有効ですので、私の方法を紹介します。

私は二次試験対策は、25分間のオンライン英会話の1コマの中で

  1. テーマを宣言し、2分間スピーチする
  2. 質疑応答する

という流れを2セット行っていました。開始早々に授業の組み立てを先生に

“I’d like to talk about ninja today. I will explain it for two minutes. After that, please ask me anything about it.”

と希望を言っていました。中には、私のスピーチの途中で遮って質問をしてくる先生も居ました。応答するも良し、”Please let me talk for two minutes.”と優しく言うのも良いと思います。

私が気を使ったことは、スピーチの原稿を自分で書くことと、その原稿をできるだけ暗唱しないことでした。スピーチの原稿は、

英語で語る日本事情2020

などをそのまま暗唱せず、自分で原稿を書いた方が、自分の英語の語彙で話す練習ができて良いと思ったのです。本の英語はきれいです。英語の勉強がしたいなら、『日本事情』の暗唱は効果的でしょう。ただ、私は、自分のレベルの語彙で2分間話す練習が有効だと思い、原稿は全て自分で英作文しました。

それを敢えて暗唱しなかったのは、どうせ本番の試験では用意したテーマがそのまま出ることは無いため、考えながらスピーチすることになるからです。だったら練習段階から考えながらスピーチする練習をした方が良いと思ったのです。オンライン英会話でも、テーマについて話す内容の骨子だけを決めておき、毎回頭の中で英作文をしながらスピーチしてました。

通訳案内士試験対策用のテキストを暗唱することは英語学習という点でも試験対策という点でも有効です。ただ、私は上記の理由で敢えて暗唱はしませんでした。

難質問対策

この試験で最も困るのが、やはり1問ぐらいは、どうやっても分からないことを聞かれてしまうことです。この試験を、新人ガイドになったつもりのロールプレイングと捉えるならば、

“I’m sorry. I don’t know it. I will research it and tell you later.”

と言うのが良いでしょう。オンライン英会話だったら、実際に調べて次の授業で先生に教えてあげれば良いと思います。もしくは、ちょっと関係があるだけの別の事柄を無理やり回答するという高等テクニックもあります。

「〜は知らないけど…なら知ってます!」

というやつです。

これはどうしても分からない質問をされた時の言い訳みたいなもので、やはり練習段階では色んな質問に答えられる実力を身につけるべきです。オンライン英会話で色んなテーマについて質疑応答をしていれば、外国人がしてくる質問というのも何となくパターンが分かってくると思います。温泉や旅館など旅行関係だったら場所や値段を聞かれたり、忍者だったら忍者になれますか?とか突飛な質問が来ますので、そういうのに対してオンライン英会話で慣れておくことが大事です。

通訳案内士 二次試験 スピーチ対策

今回は通訳案内士試験の二次試験の、スピーチの対策について書きます。

日本文化についての勉強

スピーチでは、それぞれ1つずつスピーチのテーマが書かれた3枚の紙が渡され、1枚を選び、30秒の準備時間の後に2分間のスピーチをします。当然ながら2分に近い時間スピーチをすることが求められます。

テーマは典型的な問題では歌舞伎や富士山など、ちょっと外した問題では福袋や東海道五十三次などがありますが、いずれも日本の地理、歴史、日本文化についてのテーマです。出題されそうな日本文化について、2分間でスピーチをする練習をすることが、基本的な対策方法となります。

テキストとしては

英語で語る日本事情2020

改訂版 英語で日本紹介ハンドブック

これを使いました。日本文化として有名なトピックについて基本的な説明をしたのが『日本事情』で、ややマイナーな豆知識も掲載しているのが『日本紹介ハンドブック』です。これらの本は、通読し、音読しました。

これらの本の英語部分を暗唱するのも良いとは思いますが、私は自分でテーマを絞り、それについて上記の本を参考にして自分で英作文して2分間スピーチの原稿を作成しました。自分の英語の方が試験本番に思い出しやすいと思ったからです。

オンライン英会話の活用

自分で作成した原稿のスピーチを暗唱したら、オンライン英会話の先生に、2分間のスピーチを聞いてもらいました。その際、あくまで人に対してスピーチを行う練習ですので、英語表現が正しいかの添削などはしてもらいませんでした。

そもそもオンライン英会話は英語を話す訓練として非常に有効なので、全般的に二次試験の対策として有効です。二次試験対策期間は毎日25分は受講した方が良いと思います。

ポイント

この問題では、3つのテーマについて全く知らない場合、かなり厳しい戦いになります。スピーチが全く出てこなければ、即不合格してしまうでしょう。なので何かを話さなければなりません。強引に自分の知ってる話と結びつけるぐらいしか手が無いと思います。

そうならないようにするためには、範囲を絞って得意なテーマを作りつつ、マイナーなテーマも、ある程度知識を準備をしておく必要があります。かと言って全部英語でスピーチ原稿を作るのは大変なので、日本語で調べておくぐらいで良いと思います。原稿を作っていないテーマが出題されたら、その場でスピーチを組み立てるしかありません。これは、普段からオンライン英会話で会話しておくことや、自分で色んなテーマについて2分間スピーチの原稿を英作文しておくことぐらいしか対策はありません。

とにかく、2分に近い時間話せればこの試験問題としては通過できますので、オンライン英会話で英語をひねり出す練習をしておきましょう!

通訳案内士 二次試験 逐次通訳の対策

二次試験は逐次通訳、スピーチ、質疑応答の3パートに分かれており、今回の記事では逐次通訳の対策について書きます。

逐次通訳の試験は、2,3センテンスの日本語を日本人試験管から読み上げられ、それを受験言語(私の場合は英語)に翻訳して口頭で回答する試験です。センテンスは日本文化に関係のある事柄です。日本語は紙と鉛筆でメモを取ることが許されています。

訳す練習

当然ながら、日本語を英語に訳す練習をしました。それを、日本語で書かれた文章を英語に訳して書くという方法で行いました。使ったテキストはこちらです。

英語で説明する日本の文化 必須表現グループ100

通訳案内士試験対策のための、英語で日本文化を説明した本は実は多数出版されています。歌舞伎や茶道など、項目ごとの基本的な知識はそれで学習した方が良いのですが、この本は違った切り口で書かれており、特にこの逐次通訳の試験で絶大な効果を発揮します。

タイトルの通り、日本文化を英語で説明する時によく使う英語表現を頻度順に並べて説明しているのです。is famous for とか、is located とか、料理を説明する時に必須のtopped with とか、この試験の回答をする時によく使う、名詞以外の部分を効率よく学べます。儒教=confucianism とかあんこ=sweat been jam とか個々の単語を覚えることは大事ですが、説明するための表現の方が使用頻度は高いので、どんな問題にも対応できる英語を身につけるならば名詞以外の表現の方が大事です。

また、それらの表現は、日本文化の説明に偏った表現ではないので、純粋に英語の重要語彙を習得できます。二次試験のスピーチで役に立ちますし、更にはTOEICなど他の試験で使う英語力も上がります。

私はこの本の例文全てを、英語部分を隠し、日本語→英語に訳してノートに自分の英作文を書いていきました。分からなくても、無理やり自分なりの表現で書きました。当然、模範解答通りに書いたものはほぼありませんので、かなりの直しが必要です。違いすぎる時は、正解の英文を書き写しました。

幸いにもこの本は音声CD付きなので、聞きながら音読、即ちオーバーラッピングも行いました。私は英作文に時間を割きましたが、もっと徹底的に音読するのもアリかもしれません。

日本語をメモする練習

この出題では、英語力もさることながら、聞き取った日本語を素早くメモする能力も非常に重要です。そのための練習もした方が良いでしょう。

誰かに日本語をしゃべってもらって、それを紙に書くというのも良いですが、日中に事務系の仕事をしている人なら、もっと良い方法があります。それは

電話でのお客さんの発言内容をメモ帳に書き写す

ことです。私は一日に10件ぐらいは不特定多数のお客さんから電話を受ける仕事をしていましたので、試験前はこっそり、凄い勢いで相手の発言内容を卓上のメモ帳に書き写していました。普通に要件を聞くだけだったらメモする必要がないお客さんの雑談なども、この試験に備えるために、書きまくりました。電話なので相手に見えず、失礼に当たらないのがミソです。

お客さんは早口だったり、滑舌が悪いのに対し、試験本番はゆっくりと分かりやすく問題文を読んでもらえますから、ハッキリ言ってお客さんの会話を書き取る方が難しいです。これは良いトレーニングでした。

またこのトレーニングの中で、助詞など、機能語を省いて必要なことだけをメモするというテクニックを身につけました。例えば

徳川家康は江戸幕府を開きました。

が出題文なら

いえやす 江戸バクフ 開

などとメモします。全てひらがなに統一しないのは、場合によっては漢字の方が先に思い浮かぶからです。勢いで最初に浮かんだ文字を書いていきます。このメモを元に、英語訳を構成していきます。

うちの会社では電話は取れば自分の仕事が増えるだけなので、ハッキリ言って取るだけ損なシステムです。なので私は普段は電話を取るのが大嫌いなのですが、この時期だけはトレーニングのために積極的に電話を取っていました。

忙しい社会人の方は是非このトレーニング方法を採用してみてください!

通訳案内士 一次試験 一般常識の対策

今日は通訳案内士試験の筆記試験科目、一般常識の攻略法を紹介します。ちなみに科目の正式名称は「産業、経済、政治及び文化に関する一般常識」です。長い!略して一般常識です。

この科目は、一次試験の中でも曲者で、対策するのが難しいです。まず日本歴史のようにコツコツ暗記すれば良いわけではなく、日本地理よりもさらに問題を絞りにくいんですね。その割には、そもそも雑学に強かったり毎日ニュースを見ている人は対策無しで突破できたりします。とらえどころのないこの科目で苦しんでいる人はかなり多いようです。

さて、攻略法ですが、問題のタイプが6種類あるので、それぞれについて異なったアプローチで対策する必要があります。タイプ分けすると

  1. クイズ
  2. 教科書
  3. ニュース
  4. 訪日外国人数
  5. 日本文化
  6. 観光地・世界遺産

と、なります。順に攻略法を書いていきます。

まずはクイズですが、これは純然たる雑学の問題で、対策するのはほぼ不可能だと思います。過去にはエヴァンゲリオンに出てくる第3新東京市は何県にあるか?とかいう奇門も出題されています。分かる人にとっては楽勝ですが分からない人は絶対分からない問題ですよね。何で東京じゃないのよ…って感じだと思います。

よって、クイズ問題は取れればラッキーぐらいに考えて、本番のレクリエーション程度に思っておきましょう!対策する必要なし!

次は教科書と分類しました。これは、高校の政治・経済の授業に沿って出題される、教科書的な問題のことです。GDPやIMFなど経済に関する用語や、国会や日本国憲法などの政治に関する基本的な事柄を抑えておきましょう。テキストはこの本が良いと思います。

改訂版 センター試験 政治・経済の点数が面白いほどとれる本

あまり難しい問題は出ないので、あくまで政治経済の基本を勉強するにとどめましょう。

次、ニュースに関する問題です。アベノミクスの金融緩和とか、消費税増税とかに絡めた問題が出ます。これは本当に、最近のニュースで取り上げられたことがそのまま出題されるので、普段から新聞を読んだりテレビのニュースを見ている人には、楽勝な問題です。逆にそれらを全然見ない人にとっては範囲が広く、かなり厳しい問題でしょう。まさか新聞を1年分読み返すわけにもいきませんからね。

そこで、主なニュースを分かりやすくまとめた本を使うことをオススメします。これがかなり良かったです。

日経キーワード

この本は影の名著で、イッキに現代社会のニュースが分かるだけでなく、後述する世界遺産や訪日外国人数についても触れているので、まさに一般常識攻略の要となる本です。知識の深さとしても、ちょうどこの試験の問題を解けるぐらいの知識が身に付きます。毎年出版されているので、最新の版を買いましょう。

訪日外国人数の最新の統計に関する問題は、必ず出題されます。これは日本政府観光局の公式サイトに資料が出ているので、最新の数字を必ずチェックしましょう。近年は1000万人超えと、どこの国からの客が多いかが問題のキーになっていました。

日本文化についての問題は、相撲や日本の建築などの知識を問われます。これはいちおう常識的な問題なんですが、時々マニアックな知識が要求され、曲者の問題です。一次試験、二次試験を通して通訳案内士試験は日本文化への理解が大事なので、しっかり勉強しましょう。ただ、難しい問題は本当に解けないので、一般常識の対策としては深くやる必要は無いと思います。

最後に、日本の観光地や世界遺産に関する問題について触れておきます。これは、日本地理の問題と出題範囲がモロに被ります。地理を勉強していれば、同時に対策が完了しているでしょう。試験全体を通して日本の世界遺産はそれほど大切な暗記事項ということです。

まとめると、一般常識の対策としては『日経キーワード』がキーになります。この本を繰返し読んで、一年分のニュースをおさらいしてしまいましょう。そして世界遺産と訪日外国人数が重要です。この本は本当に、これを元にして試験を作成してるんじゃないかというぐらいオイシイ本なので、絶対読んだ方が良いです。この本については追記しました。

通訳案内士 一次試験 日本地理の対策

今回は、筆記試験の科目の1つ、日本地理について書きます。

日本地理は、4つの分野から出題されます。(2013年〜2014年の傾向)

  1. 日本の気象・地形(20点)
  2. 日本の観光地(30点)
  3. 一般常識など(20点)
  4. 地形図読み取り(30点)

それぞれについて攻略法を書いていきます。

1の分野は、西高東低の気圧配置とか、日本の都市の平均気温とかそんなような気象の問題が出ます。高校地理の参考書の該当分野を読むことで対策できます。この本が分かりやすかったです。

改訂版 センター試験 地理Bの点数が面白いほどとれる本

あくまで日本地理の試験なので、こういう高校地理のテキストを使う時は、世界の情報を扱った箇所はあまり丁寧に読み過ぎない方が良いです。

2の分野は、日本の観光地を覚えることで対策します。とにかく重要なのは、日本の世界遺産を抑えておくこと。世界遺産は、日本歴史や一般常識でも出題されるので、通訳案内士試験全体のキーとなる要素です。絶対覚えましょう。

観光地については、この本などを読んで、有名どころは覚えておくべきです。

地図&図解版 読むだけですっきりわかる日本地理

この本は日本地図の主な山地・山脈・川についても各地方ごとにまとめてあるので、それも要暗記です。小学校の頃に勉強した赤石山脈とか筑紫山地とかそういうやつです。これは地形図問題なので出題されますので。

3の一般常識などの問題は少々厄介です。人口や食料、都市の問題などがテーマになり出題されるのですが、対策は的を絞りにくいです。ただ、高校地理の中にそういう内容の分野がありますので、上記の「センター試験地理B〜」の本で対策可能です。本番の試験ではどんなに対策しても絶対分かんない問題も出題されますので、その場合は潔くカンでマークして次の問題に行きましょう!

ラストの地形図読み取り問題は、対策が特に大事なパートです。これまたやはり「センター試験地理B〜」の地形図の項を熟読することが大事です。そして、過去問の地形図問題を入念に解いて、自分で解ける状態にしておきましょう。特に、地形図上の距離を計る問題が毎年出題され、それが試験に定規が持ち込めないのでアバウトに計算するしかなく、意外と解けないです。ただ出ると分かっているので、確実に対処しておくべきです。あと地図記号はしっかり覚えましょう。

まとめると、この本

改訂版 センター試験 地理Bの点数が面白いほどとれる本

の、世界各国の地理の分野以外をしっかり読んでおくことと、世界遺産を始めとした観光地を抑えること、日本の主な山や川などを覚えること、あとは過去問を解いておくことが日本地理対策のキーになります。

毎年地理は難問が出ますが、合格点は70点なので、まぁあまり過度に対策はせず、効率良く攻略したいところです。

通訳案内士 一次試験 日本歴史の対策

日本歴史は通訳案内士試験の筆記試験の中では最も暗記すべき分量が多い厳しい科目です。センター試験の日本史で60点以上取得していれば免除になるので、日本史を選択していた人はラッキーでしょう。私は世界史選択だったので、日本史は一から勉強することになり、本当に大変でした。

日本史なんて中学でやってるから大丈夫だろう、と思いきや、通訳案内士試験の日本歴史は、中学日本史のレベルを遥かに凌ぐ難問ぞろいなんです。だったらセンター試験と同レベルか?と言うと、レベルは近いかもしれませんが、出題傾向が明らかに違います。

これは、センター試験から社会・経済・人々の暮らしに関する問題を減らし、人物と文化史に主眼を置いた試験です。17世紀の経済とか、そういうのはあんまり出ません。あくまで将軍の名前とセットで出題され、どの将軍が何をしたか、という問題の中で、ちらっと経済の話しが出るぐらいです。政治史に関してはとにかく人物名が主体の試験なんです。

そして、文化史の割合が非常に高いです。受験日本史では軽視されがちな文化史ですが、通訳案内士試験では、日本歴史の問題の半分近くが何らかの形で文化史と絡みます。ストレートに人物名と作品名を答える問題が多いです。人物名と文化史が多く、社会・経済の問題がほぼ出ないので、まさに日本史クイズみたいな様相の試験です。すると必然的に、攻略法はひたすら暗記するしか無くなります。ただ、出る所と出ない所はハッキリ分かれているので、無駄を省いて暗記したいところです。

では、政治史と文化史を二本柱として、具体的に攻略法を書いていきます。

まず政治史ですが、さすがにある程度の流れが分かっていないと厳しいので、日本史は中学以来だよ、という人は日本史の流れが分かる教材を通読することをオススメします。この本

などがオススメです。流れを掴んだら人物名などを暗記します。私は音声でも勉強できることに惹かれてこの本

を使っていました。ただ、この選択が正解だったか私には分かりません。ちょっとこの本の音声は情報が多すぎて冗長かもしれません。とにかく、重要人物に的を絞って暗記できればテキストは何でも良いと思います。本当は日本史の教科書が一番コンパクトで情報が多いのですが、教科書は読んでて面白くないので歴史が本当に好きな人にしかオススメしません。そして歴史が好きな人はだいたいセンター試験の日本史で60点以上を取っているから日本歴史は免除の資格があるわけですが。

通訳案内士の政治史では、地名と絡めた問題が必ず出るという特徴もあります。政治史上のできごとは、日本地図上のどこで起きたのか、と併せて覚える必要があります。例えばラックスマンが根室に来航したとかレザノフが長崎に来航したとか、そういうことです。因みにこの辺の外国人絡みの問題は超頻出です。

次は文化史です。

文化史は本当にクイズみたいなもので、芸術家なら名前と作品のセットを暗記、宗教なら開祖の名前と宗派の暗記など、ひたすら暗記です。暗記の軸としては同じく石川晶康先生の実況中継

が良いと思います。何度も読んで暗記しました。その際、絵画や建築は、絵や写真を見て解答する問題が必ず出るため、実況中継は日本史の図録と併せて読んだ方が良いです。

この図録は年表や地図も多数掲載されており、政治史の暗記でも非常に役に立ちます。マストバイです。

日本歴史は本当に、上記の教材を繰返し読み込み、暗記するしかないです。加えて過去問が最も大事な問題集であることは間違いありませんが、過去問は試験範囲を網羅したテキストではありませんので、やはり他の教材と併用しなければなりません。私は過去問はこれを使いました。

ひたすら暗記の、非常に厳しい科目ですが頑張りましょう!

通訳案内士 一次試験 外国語の対策

通訳案内士試験の一次試験には、語学の筆記試験があります。

ですが近年は各種外国語の語学検定で一定の基準を超えた人は、通訳案内士試験の外国語筆記試験は免除されるようになっています。この免除の規定は、毎年のように変わるので、最新の情報をこちらの公式サイトでチェックするのが良いと思います。

https://www.jnto.go.jp/jpn/projects/visitor_support/interpreter_guide_exams/index.html

2018年現在、英語の筆記試験免除の条件はTOEIC(L&R TEST)で900点となっています。その前は840点でした。私は幸いにも840点で免除されました。しかしその後、TOEIC840点では簡単すぎると言う批判が相次ぎ、条件が厳しくなったようです。

通訳案内士試験の筆記試験は難しいので、年1回しか無い通訳案内士試験でこれを受けるのはリスクが高いです。できれば、先に他の試験に合格して、語学試験は免除が確定してから受験したいものですね。

TOEICで高得点を取るための勉強方法については私がやっている別のサイトにまとめてありますので、良ければ参考にしてください。

TOEIC満点道場