通訳案内士試験とは

この記事では、通訳案内士試験とは、一体どんなことが課される試験なのかを説明します。

まず、通訳案内士試験の科目ですが、以下の通りです。

一次試験(筆記試験)

外国語
日本地理
日本歴史
一般常識
通訳案内の実務

二次試験(面接試験)

逐次通訳
スピーチ
質疑応答

一次試験の全てを合格した人が二次試験を受けることができます。外国語は、受験する言語ごとに問題が用意されています。日本地理、日本歴史、一般常識、通訳案内の実務は共通の問題で、既に他の言語で通訳案内士試験に合格している人は、別の言語で受験する時は一次は外国語の筆記のみ受験すれば良くなります。

何と言っても難しいのは一次試験の社会系3科目です。どんなに勉強しても、毎年ワケ分かんない超マニアックな問題が出る、酷い試験です。確かに通訳ガイドには日本に関する知識が必要ですが、明らかに度を超した難しい問題が出題されます。

もちろん、そういう難問奇問は捨てて、基本的な問題をしっかり正解すれば合格できます。しかしそれでも相当難しい試験です。二次試験の面接は、それに比べると難しくないです。語学系の資格なのに、何故か外国語よりも社会の問題の方が難しいなんて、変な試験ですよね。

なお、試験の最新の動向についてはJNTOの通訳案内士概要のページで確認することを推奨します。特にこの試験は、科目免除の条件が毎年のように変わるので、下記の公式サイトで確認した方が良いと思います。

通訳案内士資格とは

日本には通訳案内士という資格がありまして、日本では語学に関する唯一の資格です。

TOEICと英検は資格じゃないの?と思うかもしれませんが、あれは検定であって、資格では無いんですね。通訳案内士の外国語の種類は10言語(英語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、中国語、イタリア語、ポルトガル語、ロシア語、韓国語、タイ語)あり、それぞれが別々の資格になっています。英語の通訳案内士がフランス語の通訳案内士になろうとしたらフランス語の通訳案内士試験を受けなければなりません。

通訳案内士試験は、合格して県庁に登録すると、身分証が交付され、通訳案内士を名乗ることができます。

以前は、通訳案内士の資格が無いと外国人を案内して報酬を得ることができなかったのですが、2018年の法改正により、資格が無くてもできるようになりました。つまり誰でも、外国人を案内する仕事をしても良いんです。

では通訳案内士の資格って何の意味があるの?ということなんですが、ガイドのランク付のような役割を果たしています。

現在、ガイドの求人を見ると、依然として通訳案内士の資格を持っている人に限るという求人が多いです。資格を持っていれば、それだけ就業するチャンスを得られやすいということですね。

今後もし、無資格のガイドが活躍することがあれば、通訳案内士の資格は本当に無用の長物になりますが、今はまだガイドの質を保証する効果がありますので、持っておいて損は無いと思います。