その中で、『日経キーワード』というキラー参考書についてちょっと書き足りなかったので、1記事を使って追記したいと思います。
1 時流の基本を抑える
この本の特徴の1つは、ここ1年のニュースの基本的なことが分かることです。しかもそれは、一般常識の試験に出題されまくります。例えば2014年の通訳案内士試験の一般常識科目については、大まかな知識として
アベノミクス 高齢化と少子化対策 TPP 日経平均 訪日外客数増加
等が出題されました。上記のテーマは当時最新年度版の『日経キーワード』にバッチリ説明されていました。しかも新聞記事が元になっているだけあって簡潔で読みやすいです。加えて世界遺産についても記載されており、世界遺産に関する問題は日本地理で必ず出題されます。『日経キーワード』は地理の対策にもなるのです。
上に挙げたトピックは、ここ1〜5年の日本の変化です。これは、大学受験の現代社会や政治経済の参考書では対応し切れていません。受験参考書は政治と経済の基本を説明するのは上手いですが、最新ニュースや、世俗的過ぎて大学受験に向いていない内容については説明されていないのです。訪日外客数とかも書いてないですし。
2 ピンポイントで当てる
『日経キーワード』の凄さは、基本的な流れを教えてくれることよりも、通訳案内士試験に出る問題をピンポイントで当てることだと思います。2014年の試験で、これはピンポイント過ぎて難しいな……と思った問題を書いていきます。
異次元金融緩和 タイのビザ緩和 バニラ・エア ビッグデータ プロジェクションマッピング ネット選挙
毎日ニュースを見てる人にとっては何てことないですが、これを勉強して暗記するのは至難の業でしょう。そして、どれも知ってないと解けないという難易度の高い問題です。プロジェクションマッピングとか、東京の人にとっては簡単だけど、明らかに地方の人を冷遇してる問題でしょう。
※逆にある特定の地方に関する問題もたくさん出題されるので、そこに住んでる人はラッキーです
でも、実はこれらのピンポイントキーワードは全て、当該年度の『日経キーワード』に書いてあります。出題者もこのテキストを読んでキーワードを選んでいるかのようです。この的中率は凄いです。
毎日ニュースを見たり新聞を読んだりするのは一般常識試験の究極の対策法ですが、効率は悪いです。『日経キーワード』を繰返し読んだ方が良いでしょう。基本的な流れも抑えられますし。
以上書いてきた通り、日経キーワードは2つの視点から見て通訳案内士試験の対策に非常に有効な本です。間違いなくこいつで対策するのが良いです!